【携帯ショップって結局どうなの?】
店員たちが本音で語る座談会
携帯ショップ店員に興味はあるものの、一般的に「キツイ」「ヤバい」「やめたほうがいい」などと言われている業界へ、本当に就職しても大丈夫だろうかとお悩みの方へ。現役携帯ショップ店員さんに、その本音を伺ってきました。
公式サイトではなかなか伝えられない、いわゆる「キレイゴト」だけではない本音を掲載していますので、なにかしらの参考になれば嬉しいです。
携帯ショップ店員の本音座談会者はこの3人

新卒入社
店長
新卒で携帯ショップ販売の店舗へ入社して4年目のKさんは、現在尼崎市にあるショッピングモールの携帯ショップにて店長を務めています。

新卒入社
サブリーダー
今回の座談会に参加していただいた携帯ショップ販売員の中で唯一の女性であるFさん。趣味は国内外問わず旅行へ行くことだという彼女に、働き方についての本音を伺いました。

中途入社
一般スタッフ
不動産営業から転職して携帯ショップへ入社したというSさん。どちらも「キツイ」という印象がある業界・業種の中、今自分が変わったと思うことは何か、話していただきました。
お題1:どうして携帯ショップ店員になろうと思いましたか?
――司会者:一般的に「ブラック」「キツイ」「やめたほうががいい」といったイメージがある携帯ショップ店員。このお仕事に興味を持ったきっかけ、最終的に選択した理由などをお答えいただければ幸いです。

僕、実は金融系に勤めたくて、実際に内定ももらっていたんですよ。でもちょうどコロナ渦が真っ只中のときで、その内定をくれた会社自体がなくなっちゃって。そこから改めて就活をすることになりました。それでいろんな会社の説明会に参加して、ストック型のビジネスであり、今後もなくならないであろう携帯業界が安定しているなと感じ、就職を決めました。

新卒のときに相談したエージェントさんに紹介してもらったのが、携帯ショップの販売員でした。他にもいろいろ提案してもらったのですが、携帯という自分で使ってるものだからこそ実際その働くイメージというか、自分がそのこれから売っていくもののイメージが一番しやすいなと思ったのが理由です。

前職は住宅系の営業職で大学を卒業してから4年間働いてました。同じ会社でずっとっていうのも、もちろん良かったんですけど、世の中いろんな仕事がある中で、他の仕事っていうのも経験してみたいと思い転職を決意。最初は携帯販売には興味がなかったですが、モノを売るだけでなくプラスアルファの提案もある仕事の方がやりがいに繋がるんじゃないかなと思い、この業界を選びました。
――司会者:いわゆる「業界の悪評」は気にしませんでしたか?

あまり参考にならないかもしれませんが、全然気にしなかったです(笑)しんどいっていう噂も耳にしましたが、どの業界だってキツイことはあるだろうし、入ってみないとわからないですからね。

私もブラックという印象もあまりなかったです。後で周りに言われてびっくりしたくらい。ただ、いわゆる販売職の中では覚えることが多いだろうな、という不安はありましたが、それ以外は特に気にしませんでした。

私の場合、前職がそれこそ深夜や休日まで仕事があるような業界だったので、ちゃんと勤務時間が決まっている携帯ショップにブラックな印象はありませんでした。あと自分の知り合いに携帯ショップの販売をしている人がいて、その話を聞いていたのも大きいかもしれません。

販売や接客業はどんな業界でも「ブラック」って言われがちですから、あまりネットの情報に振り回されなくてもいいんじゃないかなーって思います。結局、入ってみないとわからないですから。
お題2:実際に仕事をして大変だと思うことはなんでしょうか?
――司会者:「ノルマが高くて大変」「商品・プランの切り替えが早く、覚えるのが大変」「年配のお客様への説明が難しい」など、特にお仕事の中で大変だと思うことはなんでしょうか。それを乗り越える秘訣もありましたらご回答ください。

ノルマって話ですと、確かに大変だと感じることはあります。ある程度の目標値が出されていて、先月・今月と達成すれば称賛されますが、月が替わればまたゼロからの積み上げですからね(笑)ただ、ある程度の目標がないと目指すものも見えてこないんで、今はわりと好きでやっています。

あと携帯は商品もプランもどんどん新しいものがでてくるので、覚えるのはやっぱり大変です。自分の使っていない機種も覚えないといけないし、新商品も前とあまりに似ていて何が変わったかわからなかったり。最近ではチューナーレステレビまで販売するようになりました。そのあたりの日々の努力はどうしても必要ですね。

チューナーレステレビを売ることになったのは、さすがに僕もちょっと驚きましたよ。スタッフへの販売指導もイチからしないといけなかったですし。

私もチューナーレステレビを売るのはまだ苦手意識がありますね(笑)最初に聞いたときは「なんでこんなものを売らないといけないの?」って思いました。でも実際に売れると嬉しいんですよね。私がご案内したお客様もすごく満足してくださっているようで。だから頑張れています。

私は営業でキツイお客様とかノルマとか経験してきたので、そのあたりは気になりませんでした。Fさんがおっしゃるように商品やプランを覚えるのには苦労しています。ただ、なにもイチから全部暗記しろというのではなく、前から何が変わったのかを覚えればいいことがほとんど。しかもお客様へ説明するときはパンフレットやタブレットを見ながらなので、そこまで難しくないです。

そうそう、ちょっとカンニングができるんですよね(笑)それを続けていくと、いつのまにか暗記できている。

新商品やプランが出る2週間くらい前には解説の動画が共有されるので、それで勉強をしています。お客様へのご説明もお互いにフォローし合いながらなので、完全に覚えられなくてもいいのは助かりますね。
お題3:正直「この業界ヤバいな」と思ったことはありますか?
――司会者:「営業がゴリ押しに感じられる」「クレームが多くてめげそう」「人がすぐに辞めていく」など、業界・業種として「ヤバい」と感じたことがあればご回答ください。その上で、考え方が変わった、意外と「ヤバくない」と思える内容などもありましたらお答えいただけると嬉しいです。

クレームは確かにありますけど、ただ単純にそれ自体が大変というとちょっと違うと思っています。携帯って本体を売って終わりじゃない。そこからご契約いただいて、何年も使っていただく商品です。他の商材だって基本的には長期契約になる。そういった契約をし続けていただくというのは、他の販売業だとなかなかないプレッシャーです。責任感が問われます。

それは僕も感じています。お客様に長く満足してもらう必要があるので、常に緊張感がある。
あと僕は店長なので、お客様のクレームには積極的に対応する必要があるんですよ。やっぱり年齢層も客層も幅広いですし、どう説明してもご納得いただけないときだってある。接客に厳しいお客様が多い店舗にいたときは、毎日のようにクレームやお叱りがありました。ただ、会社としてどのように対応するかのプロセスは確立していますので、そのあたりは安心していいかと。

そうですね。クレームは確かにありますけど、Kさんがおっしゃるようにどう対応すればいいのか決まっていますし、自分1人で対応する必要はないです。もちろんいただいた言葉に反省はすべきだと思いますが、変にヘコみすぎないで次へ生かせばいいだけなので。

住宅営業のときと比べても、それは本当に感じています。全部自分でやらないといけないわけではないから、ありがたいです。
あと無理に契約を迫るみたいなイメージを持っている方もいるみたいですが、そんなことは全然ないです。本当にお客様が「得」をする商材ばかりのため自信を持って勧められるのがいいです。

純粋に得なのでお客様へ紹介したくて話してるっていうのはありますね。それで話してるうちに仲良くなれた方とかが、あの時の提案よかったよって言ってくれるのが嬉しいです。

ある程度勤務して辞める人も確かにいますが、クレームとかノルマとかのネガティブな話よりも、次にやりたい仕事が見つかったみたいな前向きな理由が多いです。店長である僕に話してくれていないだけかもしれないですが(笑)実際に転職後の人と会う機会もあるので、あながち嘘ではないかと。接客・販売のスキル上達にはもってこいの仕事なので、そういう流れになるのかなって思います。
お題4:いま感じているお仕事の「やりがい」はなんでしょうか?
――司会者:「頑張れば頑張るだけ数字がついてくる」「日々、成長を実感できる環境である」「お客様から感謝の言葉をもらえるようになった」など、いま仕事の中で感じている「携帯ショップ店員だからこそのやりがい」をお答えください。

僕は新しい商材をどうやって販売してくのか、考えるのが楽しいです。商品っていろんなものがあって、例えばiPhoneならブランド力がありますので、説明しなくても売れていく。でもそれこそテレビとか、紹介しなければ売れないけれど本当にいい商品もある。売れれば会社から評価されるっていうのもありますけど、それ以上に「売って満足してもらった」という部分にやりがいを感じます。

元々営業の仕事をしていましたので、数字を追うこと自体が嫌いじゃありませんでした。特に携帯販売はやればやるだけ数字に結果として現れる。1人でも多くのお客様の接客を担当するだけで、ちゃんと成果につながるのはやりがいになります。
店舗のスタッフ同士の協力体制がしっかりできているので、1人でコツコツよりもみんなで共有し合えるのもやりがいになっています。自分の目標もそうですけども他のスタッフとか、共有をしながらお互い頑張ろうみたいな感じが好きですよ。

お2人と一緒ですね。自分がやったことが良くも悪くも数字に出る。どのくらい頑張ったか、成長できたのかというのが確認できるのは、やりがいになっています。
あとやっぱりお客様に感謝の言葉をいただけるのは嬉しいですね。良いものをご提案することで信頼していただけて、また私を指名して来店してくださる。そんなお客様の存在がプレッシャーに感じることもありますが(笑)やはり支えてもらっているという気持ちが大きいですし、やりがいになっています。

売り方にはそれぞれのスタイルがありますが、どういう層にどんなアプローチをすれば響くのか、みたいな工夫が数字に表れるというのは共通しています。基本的にどんな項目であっても数字で管理をされているので、数字が上がることにやりがいを感じられる人は向いている職業だと思っています。

数字が目に見えるって実は大切ですよね。確かに目標設定がプレッシャーに感じることもありますが、ある程度ここまで上げておきたい!というのが明確になっているのはやりやすいと思います。なかなか自分で目標を見つけられない人にも意外と向いているのかもしれません。
お題5:最後に将来の夢・目標をお聞かせください。
――司会者:「まずは1年以内に店長へ昇進する」「20代のうちにマネージャーになる」といった業務的な夢や目標でも、「20代のうちに家を購入したい」「子どもを3人以上育てたい」といった個人的な夢や目標でも問題ございません。ぜひご自身の思い描く姿をお聞かせください。

以前僕が副店長だった時に店長をされていた方がいるんですが、店長としてたくさんの仕事を抱えながらも自分の販売実績を着実に伸ばしていました。その人と同じ立場で仕事がしたいと思い、ここまで頑張ってきました。だからこれからもその上、管理職などを目指して、より高い視点で仕事をしていきたいです。

私は趣味で旅行とかコンサートとかに行くのが好きで、そのあたりもおろそかにはしたくないんですよ。自分の好きなことを我慢することなく、もちろん仕事でもしっかり実績を伸ばして。プライベートも仕事も楽しんでいけたらいいです。

わかります。僕もざっくりと「幸せに暮らしたい」とおもっているんですよ(笑)なににも不自由に感じることがない生活。そのためには仕事でもプライベートでも妥協をしない。それが1番いいのかなって思います。

私はまだ転職したばかりですので、仕事で覚えることがまだまだあります。それを早くマスターして、実績を上げて、将来的には店長なども目指していきたいです。
ただお2人がおっしゃるように、プライベートも確実に楽しんでいきたい。平日帰りが遅くなることもないし、有給が却下されたこともないので、その希望は叶っていますね。
――司会者:みなさん、貴重なお話をありがとうございました!


